今回は3月のブログのつづきです。細菌等の微生物による感染症を防ぐためには、コンタクトをつける時および外す時の手洗いは必須手順です。昨年の日本コンタクトレンズ学会総会において、平田眼科から、コンタクトをつける時と外す時の手洗いや手指乾燥方法の実態に関して発表がありました。その発表の具体的な数値です。コンタクトをつける時に常に石鹸を用いて手を洗っている方は1000人中620人(62%)、コンタクトを外す時に常に石鹸を用いて手を洗っている方は1000人中427人(42.7%)でした。コンタクトを外す時には過半数の方が適切な方法で手を洗っていないことになります。また手洗い後適切な方法で手指乾燥を行っている方は、コンタクトをつける時は1000人中204人(20.4%)、コンタクトを外す時は1000人中151人(15.1%)でした。適切な手指乾燥方法を行っている方は非常に少ない結果でした。手洗い後の手指乾燥方法として、ペーパータオルや清潔なタオルで手を拭くことが適切です。不適切な方法としては、手洗い後濡れた手でそのままコンタクトを触る、洗濯後複数回使用したタオルで手を拭く、ティッシュペーパーで手を拭くなどがあげられます。ぜひ皆様は水道水と石鹸を用いて手を洗い、かつペーパータオルや清潔なタオル(洗濯後未使用のタオル)で手指を乾燥させてから、コンタクトをつけたり外したりするようにしてくださいね
手洗いの他に守っていただきたいこととして、日本コンタクトレンズ協会の見解でも示されてるように、他人とのコンタクトの貸し借りはしない様にお願いします。また使用しているコンタクトの装用期間を守ってお使いください。1日使い捨てコンタクトは2日以上使用しないように、2週間交換コンタクトは最長でも2週間で、新しいコンタクトに交換するようにお願いします。 1日使い捨てコンタクト以外のレンズケアが必要なコンタクトを使用している場合は、レンズのこすり洗いやすすぎ洗いなどの正しいケアを行い、レンズケースのケアや交換も忘れないでくださいね。コンタクトを装用したまま就寝することは、連続装用を認められたごく一部のレンズ以外は行なわないで下さい。目の不調を感じたときはコンタクトの使用を中止して、早めに眼科へ受診を検討して下さいね