ルネピアブログ

使用したコンタクトをブリスターパックソリューションで保存しないでくださいね

 少しずつ日暮れの時間が早くなり、秋の気配を感じますね
 ソフトコンタクトレンズには1日使い捨てや2週間交換など様々なタイプがございます。それらの新しいレンズを使い始める時には、シールされた容器からレンズを取り出しますが、この容器をブリスターパックと言い、容器の中はブリスターパックソリューションと言う液体で満たされています。時々旅行先、出張先などでソフトコンタクトレンズ使用時に、ブリスターパックおよびブリスターパックソリューションを廃棄せずに保管して、ケア用品のコンタクトの保存ケースおよび保存液の代替として使用してしまう方がいらっしゃいますが、これは間違った危険な使用方法です

 ブリスターパックソリューションは色々な成分の混合液ですが、主な成分として生理食塩水が挙げられます。ブリスターパックソリューションは密封後滅菌されており、あくまでもブリスターパック開封までレンズを保存することが主な目的です。そのためブリスターパックソリューション自体に抗菌性が無くても通常の使用には問題ありません。市販されている4種類の1日使い捨てコンタクトのブリスターパックソリューションは黄色ブドウ球菌に対して充分な抗菌性を持たなかったと、眼科学術雑誌「あたらしい眼科」の2020年7月号に平田眼科から報告されております
 1日使い捨てコンタクトは一旦目から外したレンズの再使用が禁止されております。2週間交換ソフトコンタクトの場合でもブリスターパックソリューションを、ケア用品のマルチパーパスソリューション(MPS)の代替として、一時的に保存する溶液として使用することは出来ませんので間違えないようにして下さいね