ルネピアブログ

使用したコンタクトレンズの適切な廃棄方法

 日足も少しずつ長くなり、近づく春の足音が感じられるようになりましたね

 近年海洋プラスチックごみの原因のひとつとしてコンタクトレンズの不適切な廃棄が考えられています。使用したコンタクトレンズを廃棄する際にはごみ箱に廃棄するのが基本です。使用したコンタクトレンズは、燃えるごみ(自治体によっては不燃ごみ)になります。トイレやお風呂などの排水口に廃棄してしまうと海洋プラスチックごみになる場合がありますので、そのような場所には廃棄しないでくださいね。
 2019年に日本コンタクトレンズ協会が実施したインターネット上のアンケート調査では、コンタクトレンズ関連ごみをごみ箱以外に捨てたことがありますかとの質問に対して、時々ごみ箱以外に捨てている人が7.9%、いつもごみ箱以外に捨てている人が20.6%でした。その調査におけるごみ箱以外の廃棄場所として自宅内洗面所や流しが33.3%、自宅トイレが15.1%でした。
 2020年から2021年にかけて平田眼科および小牧平田眼科で実施されたアンケート調査の結果が、日本コンタクトレンズ学会誌に掲載されました(*)。その調査では、洗面台やお風呂等の排水口やトイレに廃棄することがありますかとの質問が、2週間交換ソフトコンタクトレンズを使用している方に対して行われました。それによりますと、使用したコンタクトレンズを排水口やトイレに全く捨てない人が93.6%、毎回捨てる人が3.0%でした。使用したコンタクトレンズを排水口やトイレに廃棄をしている方はそれほど多くありませんでしたが、一部の方において適切でない廃棄をしてしまう場合がありました。引き続き、SDGsの達成のためにもコンタクトレンズの適切な廃棄をどうぞよろしくお願い申し上げます

(*)平田文郷:COVID-19流行期における頻回交換型ソフトコンタクトレンズおよびレンズケースのケア実態調査.日コレ誌 63:102-110,2021

SDGs01_002-2-1024x529